スコットランド・ゲール語でBI「...だ」「がある・いる」の動詞
スコットランド・ゲール語でBI「...だ」「がある・いる」の動詞
ゲール語では、日本語の「...だ」と「...(が)ある・いる」の区別のように、コピュラIS「イス」と存在を表す動詞THA「ハー」を区別します。英語のBE動詞はこれを区別しないのが違うところです。
あるいはISがどういうものか定義します。ISは名詞や代名詞や主格名詞句と使われます。
例
“Is mise Iain.” 私はイアンです。
では、ISのコピュラは次に来る代名詞mise「私」と固有名詞Iain「イアン」を結ぶ機能を持ちます。
存在動詞THA は形容詞や副詞や前置詞句と使われます。
例“Tha mi sgìth” “疲れた・しんどい等”
自己紹介
“Feasgar math! Is mise Ailean.” こんにちは。アレンです。
Is mise Eilidh. 私はエイリです。
“Ciamar a tha thu, Eilidh?” ご機嫌いかがですか、エイリさん?
“Tha gu math. Tapadh leat. ” 元気です。ありがとう。
ゲール語:基本的な留意点
- 語順
- ゲール語の正常な語順は「動詞+主語+目的語・ほかのすべて」です。
例1:
Tha mi sgìth 私はしんどいです
1Tha です 2mi 私 3 sgìth 形容詞「しんどい」という意味
例2:
Is (e) mise an tidsear 私がその講師です
1 Is です 2e (英:it)3mise 私 4an その(英:the)tidsear 講師
- 形容詞
- 形容詞はほとんどの名詞を後ろから修飾します。そのとき修飾する名詞が女性名詞の場合は続く形容詞の語頭を軟音化します。
例えば:doras mór 大きなドア uinneag mhór 大きな窓
ドラス・モォ―ル ウンニャック・ヴォ―ル
- Feasgar math こんにちは・こんばんは
- Feasgarは昼過ぎから夕方まで定義しますので、Feasgar mathという挨拶が「こんにちは」も「こんばんは」も伝えられます。(午後7時ごろ)
- Ciamar a tha thu? ご機嫌いかがですか?
- Ciamar a tha thuは文字通りに「ご機嫌いかがですか」ですが、Feasgar mathより親しみのある表現で「調子はどう?」「お元気?」ぐらいにも使われます。知らない人の間で使われますが、その場合は、「こんにちは」とか「初めまして」という意味です。複数形の2人称の代名詞sibhを使うと、よりもっと丁寧です。
5)Tha (mi) gu math, tapadh leat. (私は)元気です。ありがとう。
- Ciamar a tha thu? に答えるとき、mi(私)を言っても、言わなくても良いです。
形容詞math(良い)は、副詞句を作る小辞guを前に付けます。